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KVMを使う

LastUpdate : 12/08/11

CentOS6になり、Xenが含まれなくなりました。
なので、KVMに移民してきました。その際の、やったことなどをまとめてます。

ゲストOSの管理にはGUIから操作することとします(「Virtual Machine Manager 0.9.0」を使います)。


もくじ

(1) ソフトウェアのインストール
(2) ネットワーク設定(NATからブリッジ接続に変更)
(3) ゲストOSの追加
(4) その他


(1) ソフトウェアのインストール

yumでインストールします。

yum groupinstall Virtualization "Virtualization Client" "Virtualization Platform" "Virtualization Tools"

インストール完了後「chkconfig --list libvirtd」で、自動起動するか確認し、マシンを再起動する。


(2) ネットワーク設定(NATからブリッジ接続に変更)

/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-br0を以下の内容で新規作成(IPアドレスなどは各自の環境に修正する)

DEVICE="br0"
TYPE="Bridge"
ONBOOT="yes"
IPADDR="192.168.11.34"
GATEWAY="192.168.11.1"
NETMASK="255.255.255.0"
BROADCAST="192.168.11.255"
NETWORK="192.168.11.0"
USERCTL="no"
BOOTPROTO="static"

/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0を以下のように変更(HWADDRのMACアドレスは自分のアドレスに変更すること)

DEVICE="eth0"
TYPE="Ethernet"
HWADDR="00:1B:21:XX:XX:XX"
ONBOOT="yes"
BRIDGE="br0"

これで、ネットワークを再起動。
ブリッジが作成されているか以下のコマンドで確認。

[root@chiki ~]# brctl show
bridge name bridge id STP enabled interfaces
br0 8000.001b211e2df2 no eth0
virbr0 8000.5254001dd8ca yes virbr0-nic

br0ができていることが確認できればOK。


(3) ゲストOSの追加

まずはそもそも、KVMのモジュールが読み込まれているか確認しておく。

[root@chiki ~]# lsmod | grep kvm
kvm_intel 50444 0
kvm 306445 1 kvm_intel

INTELのCPUを使っていればkvm_intelが出てくればOK。

virt-managerを使ってゲストOSをインストールしていきます(root権限で実行させてください)
コマンドラインから「virt-manager」と入力すれば起動します。

(a) virt-managerが立ち上がったら、「localhost (QEMU)」を右クリックし、ポップアップしてきたメニューの「New」をクリックします

(b) 識別用の名前を入力します。そして、今回はローカルのISOイメージからインストールするので、ラジオボタンを一番上のものを選択し「Forward」ボタンを押下します

(c) ローカルのISOイメージを指定します(ファイルサーバー上にあるものを指定したらなんかダメだった・・・)。OS Typeなどは適切なものを選択します(今回はCentOS6.3をインストールするので、OS TypeはLinux、VersionはRHEL6を選びます)

(d) ゲストOSの環境に振る、CPU数、そしてメモリを入力します(無論あとから、自由に設定できます)

(e) ストレージ設定です。ディスク上に仮想ディスクを作成します(その容量を入力しています)。

(f) ネットワークの設定をします。先ほど作成したbr0を選択。macアドレスなどは自動で生成されるみたいです。とくに設定する箇所はないので、そのままでOKです。

上記手順で、ゲストOSの設定完了です。OSのインストーラが起動します。

※CentOS6.3をインストールする場合、acpiサービスはインストールしたほうがいいです。そうしないと、virt-managerからゲストOSのシャットダウンができないみたいです。acpiのインストールを忘れた場合、「yum install acpid」でインストール出来ます。自動で立ち上がるようにしておきましょう。


(4) その他

ゲストOSの、イメージ保管場所:/var/lib/libvirt/images
ゲストOSの、xml設定ファイル:/etc/libvirt/qemu

私が解決方法がよくわかってないのが、virt-manager上から、ゲストOSにキー入力すると、コロンなどが入力できない。vi使っててはまった。
何をどうすればよいのかよくわからん。仕方ないので、viを使うときは、sshで接続してファイル編集してます・・・。
とりあえず、ゲストOSのxml設定ファイルを以下のように修正すると、それっぽいキー配置になるのですが、コロンなどがやっぱり入力できない・・・。

修正前 : <graphics type='vnc' port='-1' autoport='yes'/>
修正後 : <graphics type='vnc' port='-1' autoport='yes' keymap='ja'/>